ヨガ哲学って何?
ヨガ哲学って、通常のヨガクラスでは含まれていないですよね?
でも、ヨガの先生は、ヨガ哲学を理解し、その思想を組み込んでクラスを展開しているのです。
もし、そうでない先生がいれば、それはヨガを教えているのではなく
「体の動かし方をフィットネス目線で教えている」といった方がよいかもしれません
(それが悪いと言っている訳ではありません)。
何故ヨガ哲学を学ぶ必要があるのか?それは、ヨガの本質だから。ただ痩せるだけなら、
ヨガじゃなくてもいいんです。ただ体を柔らかくしたいだけなら、ヨガじゃなくてもいいんです。
ただ体力をつけたいだけなら、ヨガじゃなくてもいいんです。
その裏に流れている壮大な思想こそが、ヨガの神髄。そこに本質があって、それをなくしてヨガとは言えない。
私はまだまだ知っているなんて言えないほどの勉強不足です。
でも、こうして読書をしながら、ひとつひとつ気づいたことを書き留めていったり、
日常の出来事で気づいたことをヨガ哲学と結びつけて考えたりすることで、少しずつではありますが、わかる事もあり、
わからない事もあり。
このヨガ哲学のページを見て下さった方が、少しでも関心を持っていただけると嬉しいです。
ヨガ哲学を通して、心が平和に、世界が平和に。。。。。
ヨガ哲学の基本(8支則)
ヨガ哲学を学ぶ時に、一番ベースとなり、誰もが一番最初に勉強するものが、これです。8支則。
ヨガといっても、体を動かしてポーズをとるだけではないんですね。
ヨガには8つの段階があります。この8つの段階を万遍なく行うことがとても大切。
この中には「瞑想」もありますが、瞑想だけを行っていればいいか、というとそうでもない。
もちろん、「ポーズ」だけをとっていても、それで良い訳じゃない。
では、この8支則とは一体どういうもの?
これをご紹介していきますね。
【8支則その1】Yama(ヤマ:これはやっちゃダメ!)
Yama(ヤマ)とは、サンスクリット語で「これはやっちゃいけません!」という意味です。 Yamaには5つあるのですが、それは、
- ◆Ahimsa…暴力はダメ!(アヒムサー)
- ◆Asteya …盗んじゃダメ!(アステーヤ)
- ◆Brahmacharya…無駄遣いしちゃダメ!(プラフマチャリヤ)
- ◆Aparigraha…むやみやたらと欲しがっちゃダメ!(アパリグラハ)
- ◆Satya…嘘をついちゃダメ!(サティヤ)
というふうに、してはいけない事が書かれています。リンクをクリックすると、それぞれの内容が書いています♪
【8支則その2】Niyama(ヤマ:これを守りましょう♪)
Niyama(ニヤマ)とは、サンスクリット語で「これは守りましょう♪」という意味です。 Niyamaには5つあるのですが、それは、
- ◆Shaucha…心も体も聖らかに(サウチャ)
- ◆Santosha …足るを知る(サントーシャ)
- ◆Tapas…熱心に(タパス)
- ◆Svadhyaya…自己の霊性の探求(スワーディヤーヤ)
- ◆Isvarapranidhana…神への献身(イーシュワラ・プラニダーナ)
というふうに、すべき事が書かれています。リンクをクリックすると、それぞれの内容が書いています♪
【8支則その3】Asana(アサナ:ヨガのポーズ)
アーサナをすることも、とても大切なのです。体をきちんと作らなければ座って瞑想をすることも大変ですし、 体は一番感覚を感じ取れる部分。まずはここを研ぎ澄ませていかないとならないのでしょうね。
【8支則その4】Pranayama(プラーナヤーマ:呼吸法)
呼吸をきちんと行うことで、気の流れが正常になってきます。それによって体も心も丈夫になるのです。
【8支則その5】Pratyahara(プラティヤーハラ:感覚のコントロール)
その1~4を実践していくうちに、だんだんと心が内側を向いてきます。 ヨガのいろいろな書物の中では、物欲を切り離していこうって書かれているそうです。 いろいろな宗教でもそうですねぇ。 物欲に自分の感覚が支配されないようにするためというのも、一つあるかもしれません。 ヨガのポーズをとっている間、「早くポーズをほどきたい。つらい」その気持ちにコントロールされていたとしたら、 ヨガのポーズがちゃんと出来ていないことになります。 どのような場所にいても、静かに内面を見つめていられる時、感覚がコントロールされているのですね。
【8支則その6】Dharana(ダラーナ:集中していくうちに、自然と瞑想状態に)
一つのことに集中していくうちに、自然と瞑想状態にはいっていくことです。 呼吸の数を数えていく、呼吸だけに意識を向けることで、雑念を消そうとか努力しなくても、自然に消えていく。 野球選手がバッティングの練習を1000回、とにかくボールとバットに集中して行う、いつのまにか時間がたっていた。 英語の単語を覚えるためにひたすら同じ部分を何度もリピートした。 これも瞑想の仲間ですね。 ちなみに、バクティ・ヨガでは、同じ旋律の歌を繰り返しみんなで歌う瞑想をしているんですよ。
【8支則その7】Dhyana(ディヤーナ:瞑想)
3~6個目のAsana,Pranayama,Pratyahara,Dharanaを通して、精神を集中していくと、瞑想状態にはいります。
【8支則その8】Samadi(サマディー:悟り)
ディヤーナの状態が継続すると、サマーディになります。世の中には、サマーディを「目指して」いる人達がいるのですが、その時点で自我があるためその目標を手放す事が大切なのです。
いろいろ思うところ:ヨガ哲学の思うところ
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