ヨガ哲学:身の回りの事やニュースなどから、いろいろ思うところ

頭/心の中が混乱している時。 - ヨーガ・スートラ1.2「ヨガとは心が止まった状態」を読んで

私達はいつも、頭の中に「明日のこと」「昨日のこと」「毎日のやるべきこと」などなど、
寝ても覚めても夢の中でも、沢山の事を考えています。
朝起きてもまだ、昨日の出来事を引きずっていたり。
ヨーガ・スートラ(パタンジャリが2、3世紀ごろに編集したヨガの本。大昔に作られたヴェーダ聖典を元に書かれています)に、
「1.2:ヨーガというのは、心が止まった状態のこと」と書かれています。
我慢をして「◯◯と思わないようにしよう、◯◯しないようにしよう…」と押し殺すのではなく、「静止する」状態です。
つまり、何事が起こっても、心がさざ波立たないような状態の事です。
ぶっ叩かれても、蹴飛ばされても、なじられても。
私はそこまでされると無理ですけど…。
ヨガの教室に行くと、
「今、この時に集中をして」
「呼吸に集中して」
「自分の身体を観察して」
というように、今のこの状態に集中していくような言葉をインストラクターが言っているのを効いたことがありませんか?
それは、テレビを見ながらストレッチをしていても、意識はテレビの方ばかりにいき、 結局、心は「なんだ、このコメンテーターは!」と怒ってみたり、 「こんな事件があるなんて!」と悲しんでみたりするだけ、だからなのです。
それでは「ただの」ストレッチとなってしまいます。
体に意識を向けて、呼吸に意識を向けることで、余計な考えを徐々に手放して行くことができます。
心配事があったとしても。
それを継続することで、どんどん、心の荒波が収まってくるのですね。
ちなみに、「1.2:ヨーガというのは、心が止まった状態のこと」のあとに、実際、 その状態になるにはどうしたらよいかの方法が色々と書かれています。

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