他人の幸福と自分の幸福 - ダライ・ラマ14世の「宇宙のダルマ」を読んで
自分のことは大切。みんな幸せになりたい。
では、周りの人の幸せは?
周りの人の幸せは、あなたにとって大切でしょうか?
仮に、ものすごい境地、たとえば山の中で遭難中、一個だけ小さなパンがあって、
パンがあることを知ってるのは自分だけ。遭難から何時間もたって、
みんなお腹がすいてきたとしたら、10等分して、一口ずつ、みんなで食べれるでしょうか?
「そりゃ、10等分するでしょ」と思うかもしれないですが、
究極の場所に立っている時、本当にそうできるかどうか。
時々、何も考えずに川に飛び込んで子供を助けたり、電車の来そうなホームに
飛び込んで誰かを助けたりする人がいますが、
こういった人たちは、反射的に行動を起こしているのですよね。
「自分が幸せになりたいから」とか
「ここでこの人を助けたら、英雄になれるから」とか
そんな事は考えていないのです。
窮地に立ったとき、何も考えずに相手の事を自分の事のように。
「一緒にパンを食べよう」
そう言える人。
そのような人たちばかりだったら、学校や職場でのイジメなんか無くなるだろうなぁ…。
そう思うのです。
下記は、引用です。
===
自分自身の幸福と他人の幸福が、
まったっく無関係で、おたがいに独立したものだとしたら、
他人の幸福を無視することにも賛成できるでしょう。
しかし、これは真実ではありません。
私たちはつねに他人と関係し、
頼っています。」
「自分自身の利益と幸福のために働きたいと本気で思っているなら、
他人の幸福を頭に入れ、彼らの幸福が自分のものより
もっと大切だと考えるようにするといいでしょう。
このような瞑想を行なっていくことによって、
他人の幸せを大切にする考え方を、確実に強くすることができます。」
―――― 「宇宙のダルマ」 by ダライ・ラマ14世
コピーライト
本サイト内で使用している文書、写真を無断転載することは、一切お断りします。
ホームページやブログ上で文章を引用する際は、
YunaYogaのホームページから引用したことと、URL「http://yunayoga.net」を必ず記載してください。